神戸真生塾子ども家庭支援センター

子どもの食緊急支援プロジェクト

神戸真生塾子ども家庭支援センター

取り組み内容

昨年4月から活動していたフードパスプロジェクトKOBE~mögmög~は、第1弾、第2弾に引き続きご支援いただいたことにより、①個別支援②子ども食堂等支援③学童等支援の3本柱での活動が継続できております。また、神戸市内3か所の児童家庭支援センターが連携しながら広域に展開しています。

①個別支援では、4月から訪問を続ける中で、子どもたちの靴が小さくなっていたり破れていたりしても新しい物を買えないご家庭も見受けられました。毎日の生活で精一杯なご家庭では子どもの靴にまで手が回らない現状を目の当たりにし、新しい靴で新年を迎えてほしいとの思いからクリスマスに食支援とあわせて靴をプレゼントしました。
 また、要対協やスクールソーシャルワーカーからの個別支援の依頼が続いています。一つの区では、要対協のケースワーカーや保健師らと月1回訪問日を設定し、6件ほどの同行訪問をして食支援を行っています。これまで訪問に拒否的で警戒感があった家庭でも食支援があることで、笑顔で訪問の受入れをしてくれたり相談に繋がることも増えてきました。

②子ども食堂等支援③学童等支援では、クリスマスにあわせお菓子の詰め合わせを用意し配布しました。袋には電話相談の案内を記載したシールを貼り付け、相談支援機関としての児家センの広報も行いました。

1月末現在実績(カッコ内は12月~1月の計)
①個別支援…31世帯96名に127回訪問2413食、おやつ493回分、弁当60回訪問、135食(16世帯51名に21回訪問、417食、おやつ102回分、弁当4回訪問、8食、靴16足)
②子ども食堂等支援…10カ所65回1432人分(7カ所9回200人分)
③学童等支援…15カ所17回450人分(2か所2回50人分)

寄付金の使途

①個別支援 食材購入費20,000円、靴購入費2500円×16足=40,000円、その他(ガソリン、駐車場代等)10,000円
②子ども食堂等支援 おやつ購入費160円×200個=32,000円
③学童等支援 おやつ購入費160円×50個=8,000円
合計110,000円

感想・思い

靴支援においては、11月の訪問でサイズや色の好みを聞き12月の訪問時に渡しました。クリスマスまで隠してとっておくという家庭や、その場で子どもが開封し飛び跳ねて喜ぶ姿が見られたり、後日靴を履いた写真を送ってくれるご家庭もありました。
地域では不登校やヤングケアラー等、様々な課題があります。食を通じてつながったご家庭もそのような課題に直面しているところは少なくないにも関わらず、今までは外から見えていませんでした。食支援だけにとどまらず、その先にある子どもたちの将来を見据えて必要な支援を届けていきたいと思っています。
この取り組みを始めてからもう少しで1年が経とうとしています。食支援をすすめていく中で、「子どもたちのために」という思いを持つ方々に出会い、たくさんのご支援をいただきました。それらの出会いやつながりによってこの取り組みは今も継続できています。この先も食を入り口とした相談支援という新しい選択肢を持ちながら、これまでとかわらず地域の子どもたちや家庭のために、少しでも尽力していけたらと思います。
改めまして、子どもの食緊急支援プロジェクト様及び、ご支援いただいた方々に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

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