児童家庭支援センターすみれ

子どもの食緊急支援プロジェクト

児童家庭支援センターすみれ

取り組み内容

・25家庭に対し、延べ27回家庭訪問を実施。

・1~2月にかけて、第1弾から引き続きひとり親家庭や多子世帯に対して同行訪問可能な家庭に行政と連携し本プロジェクトを通して、関係構築の糸口とすることと、継続相談に繋げることを目的に実施した。提供物資は、子どもでも簡単に食べることが出来るものを選択した。温かい食事の提供と長期保管できる点を考慮し、バリエーション豊富にレトルト食品や即席スープを選び工夫した。

寄付金の使途

食材:99,750円
物品:330円
合計:100,080円

感想・思い

 前回から引き続き必要な家庭へ食糧を届け、要支援家庭と繋がるきっかけとなった。行政との同行訪問する機会は減ったが、行政担当者が本プロジェクトを前向きに捉え、積極的に支援に活用し必要な家庭と関係構築できた結果は嬉しく思う。
 その一方で、様々な課題が残っていると感じた。食糧支援で関係を持つことが出来た家庭への継続相談には繋がり辛い印象があったため、食糧支援終了後の支援について検討し関係性の維持、継続的な相談や家庭との関係強化へ繋げる働きかけを構築する必要があると感じている。

 

 以下に継続協力を要請した市町村担当者からの感想と課題をまとめる。
感想
・支援の必要はあるが困り感がないケースは、支援に繋がりにくいことが多いが、食糧支援をきっかけに訪問等の受け入れがスムーズになり、家庭状況の把握ができた。また、第1弾から関係が継続している、家庭内の状況把握ができた。
・新型コロナの第3波に伴い、収入が減った家庭があったので役に立つことができた。
・行政担当者の支援ケースについて当センターからの視点で見立て、助言の機会を設けプロジェクト外でも連携することができ、良かったと感じた。

課題
・必要な家庭へ食糧を届けることができた一方、支援を実施する上で家庭との引継ぎに課題を感じた。また、関係構築のきっかけとしては有効だが、単発の訪問や食糧支援のみになり十分な関係構築が難しかった。
・食糧支援をきっかけに家庭訪問が可能になった家庭に対し、継続した関わりができるよう次のステップにつなげていくことが課題と感じる。
・経済的な負担を抱えている家庭でも支援を断られるケースもあったため、新たな関係構築の方法を考える必要性を感じた。
・食糧支援を糸口に関係構築が可能となり、支援がスムーズに進んだ。期間的にも3-6か月など、ケースに応じて訪問を調整することで、メリットはさらに大きくなるため、支援期間を考慮してもらうと有りがたい。


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