児童家庭支援センター高知ふれんど

子どもの食緊急支援プロジェクト

児童家庭支援センター高知ふれんど

寄付金の使途

*資金の使途
・お弁当を各家庭に訪問してお渡しする。
・学校に朝食代わりの置きパンとしてお渡しする。
・お困りの物品を提供する。(紙おむつ、お米)
【費用内訳】
お弁当 80,200円(153個分)
ロングライフパン 9,788円(83個分)
おむつ、おしりふき 43,570円合 計      133,558円 (10万円を超過した分は高知の企業からの寄付金で対応しました)

※お米は現物寄付分を充てました。

感想・思い

*定期的(週1回)に弁当を訪問して届ける中で、関係性が深まり、不登校の児童の登校につながり、安定してきている。
*父子家庭、父親が夜20時~21時ころまで仕事のため帰宅が遅い。孤食にならないように担任やSSW等がお弁当を一緒に食べる機会を設けている。父親には手紙を残し、支援者同士のつながりや父親との心の交流のきっかけとなっている。
*母子家庭で母親に発達障害あり。週1回のお弁当で余裕ができ、子どもと話す機会が増えた。ありがたいとの言葉が聞かれた。
*学校にロングライフパンを置き、朝食べてきてない子に食べさせているが、子どもから「ありがとう、朝食べると違う、力が湧いてくる」と言ってもらえた。
*母子家庭、小学6年生と3年生の兄弟。兄は不登校。母はコロナのため仕事が減り、夜遅くまで働いている。お弁当を定期的に届けているが、行くのを待っていてくれて、会えるのを楽しみにしてくれている。母子の会話も以前より弾んでいる様子が見られる。
*家庭状況が様々で、保護者になかなか会えない家庭や拒否的な家庭もあったが、お弁当を届けることで笑顔になれる出会いの機会になった。いい関係が結びやすくなった。
*お弁当を届け始めてから、外部の人に対する抵抗がゆるまって、玄関先までだったのが部屋まで招き入れてくれるようになった。また、母の外部への抵抗が弱まったことで子どもの不登校が別室登校に繋がってきている。
*冬休み、3食まともに食べられない家庭に届けると、家の前で待っていてくれた。お弁当がおいしくて、食べられなかった食材も食べることができた笑顔でと話す。他の教員にお弁当を見せると、〇〇君にも食べさせてあげたいとなり、不登校の子に届けることができた。

【担当者の思い】
養育困難や経済的困窮、虐待、障害、精神疾患等のために周りから冷たい視線を向けられたり、指導を受けることが多かったり、批判にさらされたりしてきた人たちは、なかなか他人を受け入れがたい状況にあったりする。
助けを求めようとしない、人と関わろうとしない、人を信じられない、そんな親たちの元で暮らす子どもたちもまた、人から助けてもらえない状況に陥ってしまう。親の影響をもろに受けてしまう子どもたちを救うためには、まず親との関係を構築する必要がある。
今回の食の緊急プロジェクトを通して、かたくなな扉を少し開くきっかけをもらえた。まだまだ、支援の必要な人たちがたくさん存在している。物資と一緒に心を届けることの大切さを事例が物語っている。今後も多くの人たちと手を携えて支援の輪を広げていこうと思う。


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