札幌乳児院児童家庭支援センター

子どもの食緊急支援プロジェクト

札幌乳児院児童家庭支援センター

内容・資金の使い道・時期・回数・費用内訳等

◆子ども食堂へ通う子ども達へのお弁当配布に活かしてもらえるよう、お米券を届けることができました。また、帯広市内で若者にシェアハウスを提供するNPO法人スマイルリング、札幌市青少年女性活動協会が中央区と東区で若者へ居場所を提供する拠点2か所へもお米券を直接お届けしました。(札幌市内16か所、道内5か所/計210,000円)
◆パックご飯を用意し、①子ども食堂や子育てサロンとの地域の繋がりが途絶えてしまっている子ども家庭、②アルバイトによる生活維持を要するもののシフトに入れず困っている社会的養護出身の学生、③乳幼児用歯ブラシ配布や弁当宅配事業を行うネウボラ北海道・しんぐるまざーずふぉーらむ北海道・シンママカフェとの連携活動で見えた支援を要する家庭、④当センターが継続的に相談支援を行っている家庭に加えて地域の主任児童委員・保健師が気にかけてきた子ども家庭等、地域の連携によるアンテナを広げ自宅訪問の機会にも活かしつつ、食材を届けることができました。(500円6パックセット×60家庭/30,000円)
◆北海道全域の自立援助ホームや社会的養護出身のアパート一人暮らしの若者のうち、仕事やアルバイトが普段のように保障されず生活費が緊迫状況となった方々へ、食費をサポートすることができました。(10,000円×16名/計160,000円)

活動の様子

 3密を避ける活動継続をしていた子ども食堂のお弁当配布は、食材など経費がより多く必要だったため、お米券は非常に喜んでもらえました。子ども食堂へ保育園帰りに立ち寄ったシングルのお母さまは、「子どもを連れて出かけられる場所が限られているので、いつもお弁当を笑顔で手渡してくれるスタッフの方々に励まされています。ウチの子も立ち寄るのが楽しみなんです。」と教えてくれました。個別ケースのご相談も複数寄せられ、私たちも本当にプロジェクトの活動意義を感じることとなりました。
 若者支援の現場からは、休校期間に続き夏休み中に地域の癒しの居場所として通ってくる高校生と、少人数制の昼食企画を実施する際に使っていただけた微笑ましい報告がありました。社会的養護出身の学生たちは、特に飲食店アルバイトのシフトが通常の半分以下となってしまった方々は、給付金が出るタイミングや生活のやり繰りに不安を強めており、非常に感謝していただけました。
 地域の保健師、主任児童委員や民間団体の方々とは、周囲が心配するものの自ら支援を得ようとできない母親たち、子どもと直接会話する機会が持ちにくかった不登校児童などと、食の提供を通して接点を持ちやすかったという実感を共有しております特に子ども自身に発信力が低い乳幼児の家庭では、まだまだ潜在化している心配な状況が続いていくと見込まれます。私たちも手元にあった液体ミルクを併せて自宅訪問の機会にしております。今回の活動を通し、地域のセーフティーネットワークを深めていけた実感を得ており、長期化するコロナ禍で育つ子供たちのために今回の貴重な機会が地域で取り組む良い弾みとなるよう努力してまいります。

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