神戸真生塾子ども家庭支援センター
内容・資金の使い道・時期・回数・費用内訳等
4/7緊急事態宣言の発出で休校が長期間に及ぶことが決定し、給食提供がない状態により子どもたちの食への影響が心配されることから、当センターでは4/14より新たに食支援事業として『フードパスプロジェクトKOBE~mögmög~』を開始した。神戸市内各区の要対協のCWや、教育委員会のSSWに働きかけ、食支援が必要な家庭の洗い出しを行い、フードバンク関西からの食料提供を受けることで、家庭と食を繋げる個別支援を形づけた。また、以前より協力していた近隣の子ども食堂が3月より活動休止していたため、協働を計画。食堂開催の支えであるボランティアの方々と共に、子ども食堂を利用していた子ども達へのおやつを持って家庭訪問を開始した。4回目からは弁当配布が実現し、今も毎週実施している。
個別支援を継続しながら、子ども食堂等への支援の展開を検討していた際に「子どもの食緊急プロジェクト」から助成金をいただく機会に恵まれた。神戸市内にある他の2センターに声をかけ、これまで行っていた1センターの「点」での支援から、3センターによる「面」での支援を目指した。そして各センターの強みを生かした、①個別支援、②子ども食堂等支援、③学童保育等支援の3つを支援の柱として活動を展開した。
5月中旬以降、コロナの影響が長引くことで食支援の長期化も見込まれ、緊急支援だけでなく、継続的に子どもたちへの栄養のある食を提供する必要性を感じた。近隣の子ども食堂や地域の弁当屋に働きかけ、食支援の必要な家庭に100円での弁当提供を開始することができた。
実績(8月末現在)
① 個別支援 26世帯(77名)111回…食事1305食(内弁当59食)、おやつ278回分
② 子ども食堂等支援 9カ所28回…630人分(食材、おやつ)
③ 学童等支援 14カ所…376人分(おやつ)
個別支援を継続しながら、子ども食堂等への支援の展開を検討していた際に「子どもの食緊急プロジェクト」から助成金をいただく機会に恵まれた。神戸市内にある他の2センターに声をかけ、これまで行っていた1センターの「点」での支援から、3センターによる「面」での支援を目指した。そして各センターの強みを生かした、①個別支援、②子ども食堂等支援、③学童保育等支援の3つを支援の柱として活動を展開した。
5月中旬以降、コロナの影響が長引くことで食支援の長期化も見込まれ、緊急支援だけでなく、継続的に子どもたちへの栄養のある食を提供する必要性を感じた。近隣の子ども食堂や地域の弁当屋に働きかけ、食支援の必要な家庭に100円での弁当提供を開始することができた。
実績(8月末現在)
① 個別支援 26世帯(77名)111回…食事1305食(内弁当59食)、おやつ278回分
② 子ども食堂等支援 9カ所28回…630人分(食材、おやつ)
③ 学童等支援 14カ所…376人分(おやつ)
費用内訳(見込み含む)
①個別支援 食料購入費100000円、備品購入費(消毒、感染予防品、クーラーボックス等)60000円、その他(ガソリン、駐車場代等)60000円
②子ども食堂等支援 食料購入費80000円、備品購入費(容器等)20000円
③学童等支援 おやつ購入費90000円
合計410000円
この取り組みが新聞に掲載されたことや、Facebook等での発信により、地域の方々や企業、NPO等からの支援をいただき比較的ローコストで継続することができている。今後も各関係機関や子ども食堂、地域のお店などと連携し、フードドライブやフードロスの食材をうまく活用することで経済的に負担が少ない状態で持続可能な食支援を進めていきたいと考えている。
活動の様子
個別支援においては、食支援を展開することで、支援の幅が広がり、関係機関との連携も増え、相談支援機関としての認知度を高めることにも繋がった。一方で関係機関から食支援の依頼件数は思っていた以上に少ないものであり、分野の違う教育と福祉の間に立ちはだかる壁の高さや、休校中のため子どもたちが十分に食事をとれているかを学校が把握できない現状など理由は様々であると感じた。
子ども食堂等支援では、家庭訪問によって子ども食堂参加だけでは見えなかった家庭の状況が見えてきた。要対協で見守っている家庭が含まれていたことや、休校に影響により生活リズムが乱れる等の困り事を抱えている家庭があることを知った。支援が必要な家庭が身近に多くあることを改めて気づかされ、支援機関としての大きな課題を突き付けられた。その一方で、子ども食堂が地域の見守り機関としての機能や支援に繋げる力を持ち合わせていることにも気づき、新たな支援の枠組みや広がりの可能性を感じた。ボランティアの方々との活動の中では、家庭訪問の負担を軽減し、より意味のあるものとするために、訪問支援を得意とする児家センのノウハウを詰め込んだチェックリストを作成してサポートした。また、弁当やお菓子に電話相談の案内シールを貼り付けたり、チラシを一緒に渡すことで相談支援機関としての児家センの広報も行った。のちにこども食堂で気にかけていた子どもの情報や相談が舞い込み、食支援でつながった家庭が相談支援へ移行したケースもあった。
食支援を通して繋がった家庭は、課題が食のみであることは少なく、相談支援への展開や子ども食堂などの地域の社会資源に結び付けていく形も見えてきた。また、今回の食支援で繋がった関係機関や地域の方たちに、児家センを社会資源として活用してもらい、地域で困っている子どもや家庭に繋がりたいと考えている。「個人情報」や「福祉と教育の壁」などが支援や連携での大きな課題ではあるが、それを言い訳とせずに乗り越え、自由度の高い児家センらしく、必要なところに必要な支援を届けていきたい。
子ども食堂等支援では、家庭訪問によって子ども食堂参加だけでは見えなかった家庭の状況が見えてきた。要対協で見守っている家庭が含まれていたことや、休校に影響により生活リズムが乱れる等の困り事を抱えている家庭があることを知った。支援が必要な家庭が身近に多くあることを改めて気づかされ、支援機関としての大きな課題を突き付けられた。その一方で、子ども食堂が地域の見守り機関としての機能や支援に繋げる力を持ち合わせていることにも気づき、新たな支援の枠組みや広がりの可能性を感じた。ボランティアの方々との活動の中では、家庭訪問の負担を軽減し、より意味のあるものとするために、訪問支援を得意とする児家センのノウハウを詰め込んだチェックリストを作成してサポートした。また、弁当やお菓子に電話相談の案内シールを貼り付けたり、チラシを一緒に渡すことで相談支援機関としての児家センの広報も行った。のちにこども食堂で気にかけていた子どもの情報や相談が舞い込み、食支援でつながった家庭が相談支援へ移行したケースもあった。
食支援を通して繋がった家庭は、課題が食のみであることは少なく、相談支援への展開や子ども食堂などの地域の社会資源に結び付けていく形も見えてきた。また、今回の食支援で繋がった関係機関や地域の方たちに、児家センを社会資源として活用してもらい、地域で困っている子どもや家庭に繋がりたいと考えている。「個人情報」や「福祉と教育の壁」などが支援や連携での大きな課題ではあるが、それを言い訳とせずに乗り越え、自由度の高い児家センらしく、必要なところに必要な支援を届けていきたい。