興正こども家庭支援センター
内容・資金の使い道・時期・回数・費用内訳等
【取り組み1】
札幌市内において子どもの貧困問題に取り組む支援団体認定NPO法人Kacotam(カコタム)が行う、学習の機会に恵まれない子供たちを対象とした学習支援の場(5箇所)を利用する子どもとその家族分提供した。
59食
また、食事提供を行うために学習支援の場に赴く際、特に配慮の必要な家庭に対しては個別家庭訪問を行い、今後の支援につなげていく。
【取り組み2】
札幌市青少年女性活動協会が今年度より取り組む、子どもの居場所つくり事業と連携し、親の稼働により放課後から深夜まで家庭内で一人で過ごすことを余儀なくされている中高生の居場所として開設された「いとこん家」にサンドイッチを主としたランチBOXを提供した。また、同協会の「Youth+10代みんなのカフェ部」事業にもサンドイッチを提供した。この事業は、夕方に市内の公園にキッチンカーを出し、中学生以上の10代を対象に孤食や夜間親が不在の子どもたちを中心に食支援を行う活動である。
50食
【取り組み3】
興正子ども家庭支援センターが定期的に通所若しくは家庭訪問等によって支援を行っている要支援家庭宅へ訪問し定期的見守りと相談支援を行うと共にサンドイッチの提供をした。
93食
【取り組み4】
NPO北海道子育て支援ワーカーズが札幌市から委託され運営している*札幌市地域子育て支援拠点事業(子育てサロン)に訪問し、サンドイッチを提供し、普段の子育ての話を聞いた。その後、コロナで自粛以降、サロンに来所していない心配な1家庭をサロンスタッフと共に訪問し、サンドイッチを届けた。9食
活動の様子
子育てサロンへの支援では、しばらくサロンに来所できていない乳幼児と幼児がいるシングルマザー宅へサロンスタッフと共に後日個別訪問を行った。その家庭は母親がさまざまな困難を抱えているが、支援に消極的であり、かねてからサロンスタッフが気にかけている家庭であった。訪問した際、児童家庭支援センターの職員が子どもの発達や愛着の様子に心配な点を感じ、サロンスタッフと連携して保健センターへの支援に繋がるコーディネートができた、ということがあった。このようなケースもあり、今回、食支援という、生活に密着した支援を通し、経済的な問題や難しい子育てに直面していても、行政や支援機関の支援に拒否的な養育者や、「相談する」ことに抵抗感がある要支援家庭と繋がる一つのきっかけとなる可能性を感じた。「相談」には抵抗を感じでも、「子育て家庭にサンドイッチをお届けしているプロジェクトがあるのだが受け取ってもらえるだろうか?」というアプローチだと承諾して頂きやすいのではないだろうか。
私たち児童家庭支援センターでは相談というSOSを出せる方とはつながりやすい。しかし、SOSを出しにくい子育て困難を抱えている養育者や、生活に困り感を抱えている子どもがいるのは事実である。
今後、このような「つながりにくい」要支援家庭と接点のある支援機関や支援者と連携しながら、従来の支援だけではキャッチできない対象者の掘り起こしにもチャレンジしていきたい。