福岡市子ども家庭支援センター「SOS子どもの村」

心と体の健康をサポートする活動

福岡市子ども家庭支援センター「SOS子どもの村」

2020年9月28日 活動報告 0

内容・資金の使い道・時期・回数・費用内訳等

福岡市社会福祉協議会を通じ、情報発信を行った。4カ所の子ども食堂等へ寄付金を配分し活動資金としていただいた。

①長住団地自治会(福岡市南区):6/12.26、7/3.10.17.31、8/7.11.12.17.18.19.21.28.31に子ども食堂と学習支援を開催。寄付金は、食材費・広報費・事務費・備品費・ネットワーク費・弁済費の一部に充て活動を行った。延べ389人の子どもの参加があった。

②さわら子どもひろば(福岡市早良区):新型コロナウィルス感染拡大防止のため、4月から子ども食堂の開催は、食材等の配布を行っている。月に2回の配布で、子どもへの手渡しで100名前後となる。6/7・6/21・7/12・7/26・8/9・8/30に開催し、延べ870名(親子)の参加があった。寄付金は、8/9の子ども食堂で配布したパン2種類とお菓子の費用の一部に充て活動を行った。

③山王学舎(福岡市博多区):2020年度において子ども食堂を月2回開催しており、支援期間中はコロナ禍でもありましたが、人数を抑えて開催することが出来ました。また、放課後の自学や美術制作で集う子ども達にも、夕方のおやつ・中食として唐揚げやラーメン、ホットケーキなどを提供することが出来ました。支援資金はすべて子ども食堂の食材購入費や平日夕方に提供している中食おやつ用の食材・飲料購入費に充当しました。子ども食堂は6/6・6/20・7/4・7/18・8/22の計5回、夕方の中食は6月~8月の平日夕方約60回実施。

④いるか(ふくおか西部こども食堂ネットワーク):実施にあたり、共同で応募をしていただく団体をヒアリングを行いながら集めました。コロナ禍において子ども食堂を中止されている団体もありましたが、少人数や配布形式でこども食堂を行っていないか何件かヒアリングを行い、何らかの活動を行っている団体にご賛同をいただけないかをうかがいいました。助成金決定後は賛同いただいた子ども食堂運営者さんと話し合い、・こども食堂でも使える・配布でも使える・必ず必要な食物 といった要望がありお米の購入を決定させていただきました。またNPO法人いるかがカルビー様より大量にお菓子を貰えるということで、それも利用することとなりました。また、お米の購入にあたっても弊団体の考えを理解していただき安く 提供㍊ていただける方と出会うことができ、無事に300キロのお米を購入することができました。配布を行ったお米は300キロ、お菓子は賛同9団体だけで1,656食・その他の団体まで含めると15,000食以上の食糧配布を行いました。

活動の様子

①コロナ鬱により不登校になっている子が出ている。ボランティア弁済費摘要の補助金が無い事が辛い。5月連休前後が子どもの参加が落ち込んだが徐々に回復して変わらない状態です。
②〇実施のながれ:事前にチラシを銀行やスーパー、バス停などに貼る。フェイスブックに載せる。小学校にお便りとして配布。
当日は9時にスタッフが風ひかり作業所に集合。フードバンクさんや寄付で頂いた食料品、購入したパン等を子ども一人一人に渡すものと世帯で1つ渡すものとにわけてビニール袋に入れてセットする。来られた方順に番号札を渡して、距離をあけて並んでもらう。多い時は車の中で待機してもらう。アンケートに答えてもらい、食材をわたす。次回の予約も受け付ける。青空絵本の会を10時半~、11時~と2回実施。参加者はテントに移動して、検温、手指の消毒をする。
<アンケート>ソーシャルディスタンスを保つため、間隔をあけて並にでもらうが、ただ待っているのは退屈なので、アンケートをとる。アンケートをとることで、食材の受け渡しだけではなく、子どもたちや親御さんの声が聞けてコミュニケーションをとることもできた。6/7:学校が始まりました。うれしい、少しうれしい、ふつう、うれしくない。(理由は、友達と遊べる、勉強ができる、給食が楽しみ、先生と会える、お家がよかった)6/21:昔話の太郎といえば? 7/12:夏休みにしたいこと、7/26:もらってうれしかった食材はなんですか?8/9:夏といえば、8/30:いま、一番ほしいものは?
<青空絵本の会>10時半~、11時~の2回実施。時間は10分から15分。少し離れた場所にテントをはり、ブルーシートは消毒液でふきあげ、参加者には、検温、手指消毒に協力してもらう。読み手2人はフェイスシールドを着用。手遊び、絵本、紙芝居。好評で、この時間に合わせてきてくれる家族も。
<おたのしみ>さいころ(ラーメンかお米か)、くじ引き(くじを引いて、お菓子などもらえる)など遊びの要素を取り入れる。親子もスタッフも楽しい時間になる。
〇運営にあたっての思いや課題:新型コロナウィルス感染拡大防止のため、4月から子ども食堂は、作業所内での食事の提供ではなく、作業所の外での食材等の配布となっている。4月当初には30人程の配布だったが、お米の提供をチラシに載せたところ、希望者が急増し、密にならないように予約制にした。今では100名前後になっている。給食もなく、食費の負担が増えたこともあり、通常の食堂以上に困窮さを訴えるメールや対話となる。又、人と会うこと、話すことも中々できない外出自粛期間は、「家族以外と久しぶりに話しました」との声も聞かれ、経済的、精神的な支援となっている効果を感じる。国連・子どもの権利委員会は、「COVID-19パンデミックが子どもたちに及ぼす重大な身体的、情緒的および心理的影響につい て警半するとともに、各国に対し、子どもたちの権利を保護するよう求める。」と声明を出しています。事態が深刻化し終息が見通せない今だからこそ、子どもの権利条約の「生存」「発達」の権利、「保護」される権利に照らし、子どもの食や楽しみを提供し、食材を渡しながら、子どもたちと顔の見える関係をつくっていきたいなと思います。
〇支援を行った方々の状況、反応、困っていること:通常の子ども食堂の時の参加とは違う家族の参加の姿も多く見られるようになり、顔馴染みの子どもも多くなる。毎回、校区の小学校にお便りとしてチラシを配布してもらっているが、配布直後は予約の連絡が多い。学校の先生も協力的。シングルママさんで、ネットで子ども食堂を調べていたらここがヒットして、こんな取り組みがあるのを知らなかった、ありがたい。今度通常の子ども食堂にも遊びに来たいとのこと。.『毎回子どもたちは子ども食堂を楽しみにしています。頂いたら、即袋に頭を突っ込んで何が入っているのか楽しんでいます。まるで福袋のようですね』。続けてきてくださる方から、「毎回、美味しいパンやお野菜などありがとうございます」「前回美味き くい ただきました。またよろしくお願いします」など。チラシやフェイスブックで、「理由を問わず、お困りの方には、配布日時以外でも余剰食材を秘密厳守でおわけします。」と呼びかけたところ最近連絡が多くなる。「コロナの影響で8月末で夫がリストラされる」「シンママ(シングルマザー)でがんばっているがお盆を越せるか経済的に不安・・・」とのこと。
〇今後必要な支援内容:しばらくは、今のような形での食料品の配布になると思うが、ゆくゆくは通常の子ども食堂の形で風ひかり作業所の中で食事の提供をしたい。劇やコンサートなどの文化行事も行いたい。配布日時以外での余剰食材の提供も続ける。学校や地域とも連携をとりながら、気になる子どもさん、ご家庭に支援を届けていきたい。

③○活動の様子:山王学舎では常勤しているスタッフと役員が業務企画と運営を行い、加えてボランティアスタッフが多く子ども食堂に関わります。子ども食堂では、毎回常勤スタッフ・役員が3名、調理ボランティアスタッフ2名、子ども専門学校学生ボランティア2名~3名、高校生ボランティア2名、社会人ボランティア1名が運営に参加し、地域の子どもやご家庭に食事を提供しました。子ども食堂では隔週土曜日の開催としており、子ども達は夕方からの勉強や美術制作を楽しむ子どもがいたり、食事だけ食べに来て、そのあとの余暇を友達と一緒に過ごすことを楽しみに来る子供もいます。山王学舎の子ども食堂の特色として、地域の大人の方も是非楽しんでほしいという思いがあり、スタッフも参加者も一緒に地域の話や子育て の話㍊盛り上がっています。平日夕方のおやつや中食の提供は、社会人ボランティアの方が調理を担当し、放課後の自学や美術に集う子ども達を対象に軽食を作って頂いています。
〇運営にあたっての思いや課題:課題を抱える子ども達やご家庭を支えるためには、そのような方々が気軽に着やすい環境を作り上げることに尽きるのではないでしょうか。一部の声には、困っていない人たちが子ども食堂で食べているなど聞こえますが、地域全体が困っていることを包摂するためには、どんな子どもも家庭も対象にしながら運営は継続しなければならないのではと考えています。
〇支援を行った方々の状況・反応・困っていること:もっと広報に力を入れないといけないのではと感じています。困っている方は情報を得る手段も少ないのではと思います。学校・社協・PTA等が積極的に来てもいい場所、行ってもいい場所と理解が進んで広報が進めばと思います。
〇今後の必要な支援内容:来れない家庭の為にも「宅食」のような配送なども考えると良いのではと思っています。

④○活動の様子:今回、弊団体が直接子ども食堂を開催した訳ではありませんが賛同団体の中には、配食に切り替え弁当を普段通りの量作ったが、子どもの参加人数が非常に少なく、弁当が余ってしまったり、少人数で入れ替え式で行う事により参加ボランティア業務量の増加であったり、開催回数が減り気にしていた子どもが参加しなくなり、直接食材等を持って行きたいが、その子どもの情報を学校等から貰うこともできず心配している等のお話を頂きました。どちらの子ども食堂も、本当に必要としている子どもには、別に食材を配ったり、何とかして届けることが出来ないかを模索していました。今回、寄付金により多くの子ども食堂さんと互いに繋がることができました。今後とも各こども食堂とも協力をしつつコロナ社会 の中㍊の活動を考えていきたいと思っております。
○支援を行った方々の状況・反応・困っていること:子ども食堂への参加者に関しては、休校により給食がなく出費が増えてしまい苦慮されている方も多かったです。また現在の小学校の時制変更により、学年によっては子ども帰宅が早くなり、前より仕事に行けなくなった方もいらっしゃいました。また、授業が早くなり追いつけなくなり不安を感じる子どもであったり、自粛疲れでストレスを感じている子どもも多くいらっしゃいました。
○今後必要な支援内容:今回複数のこども食堂さんと連絡を行う中で、常に大量に使うお米の支援を必要だと感じました。また、ほとんどの子ども食堂の運営者は普段は違った仕事をしており、例えば複数枚の複雑な書類作成等が必要な支援は申請することが出来ないという声も多く、そういった事務的な支援も重要だと考えました。また何かの際に、本当に必要とする子どもにリーチができる仕組みも必要であると感じました。


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