紡ぐ、つながる、創る~ 児童家庭支援センターの 機能と役割
貧困や虐待などの困難を抱える家庭に対する、虐待予防・家族維持・親子関係再構築・家族再統合支援といったパーマネンシー保障(家族を紡ぐ)のための援助に力を注いでいます。
⇧心理士とのプレイセラピーの様子
特に近年は、市町村からの要請や児童相談所からの指導委託を受け、地域の中の気がかりな子どもとその家庭への 訪問支援(アウトリーチ *1)により、彼らと確実につながり続ける寄り添い・伴走型支援を日々展開しています。
趣旨である食を通した支援は、地域で孤立し漂流しがちな彼らとつながり続けるために最も有効な支援だと言われています。*1 アウトリーチ = 援助が必要にも関わらず、自発的に申し出をしない人に対し、公共機関等が積極的に手を差しのべて支援の実現を目指すこと
支援先:児童家庭支援センターについて
主たる活動内容
地域や家庭からの相談からはじまり、都道府県や児童相談所からの受託による指導などを含め児童に関する支援を包括的に行う団体。 本プロジェクトが、全国児童家庭支援センターに支援を決定した経緯は、多くのNPOや社会福祉法人がある中でも、厚生労働省所管監理に基づき適正な運営がなされている「全国規模団体」であることから支援を決定致しました。 当会顧問の増沢高により、全国児童家庭支援センター協議会センター全会員に支援の声掛けを行っている。事業内容
子ども食堂のスタート前、準備段階の様子
里親支援フォスタリング・チェンジ・プログラムの様子
2020年5月25日現在 支援要望先 75箇所 具体的な支援先リスト
支援先リスト昨今問題となっている虐待対応には、関係機関間での迅速で連携したチーム支援が欠かせません。
その意味で、学校や保育施設、子ども食堂や子どもの広場等を実施するNPO、社協など、関係機関同士のつながりを日常的に強化しておくことも重要です。なおこのほか、子どもの貧困問題や児童虐待防止、発達・養育課題に関する市民学習セミナーや、オレンジリボンキャンペーンなどの市民啓発イベントを開催し、ソーシャルアクションを巻き起こすことで、地域ニーズにマッチした新たな社会資源を創る活動も行っています。
他機関とのカンファレンス(機関連携)
子ども食堂は、独居のお年寄りや単身障碍者も招いて開催しています。
児童家庭支援センターは学習支援拠点の運営支援や取りまとめ役を担っています。学習支援拠点におやつ(ケーキやジュース)の提供も考えています。
支援先施設からの生のこえ
現に要保護家庭にアウトリーチで食事を提供している。デリバリ-・訪問支援を強化したい。(兵庫:虹の丘、すみれ、千葉:ヴィオラ)
市社協や市内の社会福祉法人と連帯・協働(事務局となる等)して、市内全域の生活困窮の子ども・家庭を訪問し食の提供を行う。(福岡:あまぎやま、熊本:キッズケアセンター、福井:一陽)
学校や学童保育事業所等にお菓子などを届けたうえで、それを手土産として、学校の先生等とともに、気がかりな子ども・家庭を訪問する。(兵庫:神戸真生塾)
子どもの貧困対策としての学習支援拠点や子ども食堂、フードパントリーを、同一法人が直接運営(ないしは運営協力)しており、食材の購入費用を援助する。 (大分:光の園、神奈川:かわさきさくら、埼玉:愛泉、山口:海北、福井:あわら)
母子生活支援施設を退所し近所に住んでいるDV被害親子への支援とする。(福井:あわら)
食材やおやつなど、地元商店から買い付けたり、地元の飲食店に弁当を発注したりして、地域経済の活性化につなげる。紙おむつ等も併せて購入し届ける。(茨城:同仁会、福井:一陽)